映画『おれおれ』感想

かめなしさんの増殖するおれの中で、わたしは大樹さんが一番好きでした。
感想なのでもちろんネタバレもあります。そのあたりをご配慮頂き、閲覧して下さい。

おれおれの感想をあさっていたら、素晴らしいブログを発見して感動しながら読んだ。最近グレート!って叫び出したくなるブログに巡り合うことが多いですー。

軽い気持ちで見に行きましたがさすが三木監督。度肝抜かれました。
ひょんなことからおれおれさぎをしてしまって、そこから同一人物が増えるみたいな触れ込みでしたが、どういうふうにして増殖していくのかが全く想像できませんでした。
まさか大樹母が突然均部屋に来るとか、均実家に大樹がいるとか、ナオが均実家来るとか、初っ端から大混乱しました、主に頭が。
それに均、上司とちゅうするから余計に混乱した…。飲んでいたオレンジジュースを噴き出しそうになったよね…。
大樹母が均家にいた時は本当に驚いた。凄く怖かった。かなりホラーだった。

大樹さんが出てきたはなから好きで、多分話し方が好きなんだと思う。低めで落ち着いた話し方をしていてかっこいい。冷静に状況判断ができているところや、カチッとしたスーツを着ているのもポイント高いと思っています。調べてみたら、こうむいん設定なのですねー。大樹さん一押しですが、ナオも飛び抜けていて結構好きでした。チャラい子好きです!
均と大樹さんが一緒にいるシーンの映像のとり方がなんだか好きでした。特に好きなのは、ナオがいなくなったあとで、2人で会うところの映像がなんだかお気に入り。

小ネタの話で、見回ったブログやツイッターで、あまり書かれてなかったのですが、さぎをしたあと、引き出しにいった銀行のATMの中で、フェイストゥフェイスのチラシが貼られていました。のっけで出てきたせいか、そのあともまた出てこないかなあと気になってしまった。

前半は笑い所が多くて面白いばっかりでしたが、ナオが大学で見つけたおれ、溝の口が俺山にきたあたりから空気が変わった気がする。ナオも削除に手を染めてしまうしなあ。でも均、大樹さん、ナオでお酒を買って並んで歩いているシーンが好きだったなあ。それなのにそのあとすぐ、削除が始まってしまったのが切なかった。自分がしたいになっている→削除が始まったんだ→???ってなったのはわたしだけだろうか。

パンフレットは買わなかったのですが、パンフも結構面白いみたいですよーと。
おれおれチラシをもらってみたら、しいなりんごさんがコメントを寄せていました。なので勝手にしいなりんごさんが劇中参加、または歌での参加があると思っていましたが、参加はなかったのではないかと思います。…気付いていないだけで、参加していたのかな。
おれおれ推薦状も見つけました。写メるのを忘れたけれども。

ここから下は、映画を見ていて疑問に思ったこと。
・顔は同じでも同じ人ではないのに何故、記憶や考え方が重なるのか。
・唐突に増殖した(同じ人物に同調した)のならば、記憶は共有できないのではないかなあと。
・増殖するのは何故、削除されるのは何故。増殖した理由については一切かかれていなかった気がするのですが、どうして増殖したのか。しかもみんなそれぞれの名前をもったまま、顔だけが均なのが疑問でした。削除は均と均が増殖した人たちだけなのかと思っていたら、大樹の姉夫婦が削除されたので、増殖、削除は均だけの話しではないということなのだろうかな。
・均、大樹さん、ナオの3人が、ナオ宅で生活することになったのか。均は、一人暮らししている部屋があるのに。そう思うと大樹さんも一人暮らししているんだよなあ。それぞれ仕事もあるのだし、集まるときだけ俺山来てもよかったのでは。と思って、ここの部分も調べてみたら、集まるときだけ俺山にきていたらしい。住んでいるのだと思っていたのはわたしだけなのか…。
・大樹さん一人暮らしをしている部屋がそもそもあるのに、大樹母は何故均の家を大樹さんの部屋だと思ったのかなあ。表札も均だったのに。
・ナオから送られたメールは誰が送ったのだろうか。単純に考えると大樹さんなのですが、大樹さんがわざわざ均に警告する理由がないはずなので、あれはやはりナオの仕業なのかなあ。
・大樹さんがナオのふりをして現れたところですが、さすがに住宅街でぶっ放しておいて、誰も家から出てこないのは…と思ったのはわたしだけかしら。住宅街って響くイメージなのですが。
・均の隣人が洗濯機のそばでニヤリや、引き出しにいったATMを出た後の白ばいや、サヤカさんは一体何者だったのか。気になる。